「美味しい」香り
買い物に出かけて ざっと並べた野菜たち
あまりにも綺麗で 写真に収めてしまいました
先日 ワークショップを開催させていただき
香りのブレンドをお教えする機会に恵まれたのですが
その機会と この写真は リンクするところが多々あるように思います
お料理と香りの調香は似ています
例えば 人参一つとっても
そのままかじって食べても美味しい… けれど
薄く切って オイルとビネガーを振りかけて ナッツをふって食べたらどうでしょう?
お客様がいらっしゃるときに ちょっとした一皿になりますよね
切り方 合わせ方 食感… ニンジンの少し薬っぽい味を
オイル和らげ ビネガーで爽やかに。 ナッツは食感と新しい香ばしさをプラス…
合わせることでメインの人参の魅力を引き出し 食べやすくし 美しく仕上げる
香りの調合も 共通する部分がたくさん。
一つの香りだけでは出せない 美味しさをみつけることができる
それにもうひとつ
私にとって大事にしていること
何を目指して香りを作っていくか… ここが大事。
私なら クライアントさんの 内面にある 一番美しい情景に焦点を当てて
香りを紡いでいきたい。
それは 今や過去 すでにあるものでなくてもいい
ちょっと先の未来に こんな自分で居たい
こんな場所に居たい その時の私はきっとこう…
そんな自由なイマジネーションの旅に 香りを付けてみたいのです
内面に宿る うつくしさに 香りという気配を与えてみたいのです
Invisible beauty is visible beauty
不可視のうつくしさは 必ず存在する 現れる
この信条をかたちにするために
今までしてきたわたしの全てがあるんだと思っています
けして 大げさでは なくてね。